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关于此作
母さんが死んだ――遺書も残さずに。 慌ただしく過ぎた四十九日の晩。 母の小奈秋(こなみ)を亡くした大学生、七種春也(さえぐさ はるや)の元に、血縁上の父、漆田冬也(うるしだ とうや)が予告もなく現れる。 息子を認知もせず養育費も支払わず、母の葬儀にすら参列しなかった外道との、およそ十年ぶりとなる親子の対面。 「当然、君も疑っているんだろう。小奈秋の――お母さんの死は、本当に自殺だったのか、と」 息子からの罵倒を意にも介さず、漆田は予想外の来意を告げる。 「君一人では辿り着けない真実も、僕と知恵を出し合えば辿り着けるかもしれない。どうかな? 少なくとも、損はない話だろう」 なぜ、七種小奈秋は死んだのか。 その死は本当に自殺だったのか。 自殺でないとすれば――誰が彼女を手にかけたのか? 追善供養。それは生者が、死者のために積む善行。 真相を解明することが母の冥福に繋がるのならば。始めから母の自殺に不審を抱いていた春也は、ひとまず遺恨を横に置き、死神との詮議に挑む。 父と息子。 四十九日の忌明けまでに。二人は隠された真実を暴き、小奈秋の魂に引導を渡せるのか?
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