もしこの物語が悲劇だとすると、ヒロインとなる幼い容姿の傲慢な吸血姫。 吸血鬼でありながら、血を吸った相手から思い出や願い、夢、生き甲斐や情熱。そういった大事なものを奪ってしまう特異な力を持つ。 けれど、彼女に奪われたものは本当に大事なものなのだったろうか? 人だけでなく命ある者にとって、それを知ってしまうのは、きっと残酷な事かもしれない。 世界は往々にして真実を隠してしまう。 吸"欠"鬼クリスの特異な力は光流を少女へと変え、彼女自身の予想をも裏切ってマロンという存在を生み出す事になる。